キャブレターのオーバーホール


キャブレターの取り外し

外装をタンクまで外します。


   

ウインカーリレーとスターターリレーを抜き取ります。


   

ヒューズボックスとイグナイターを抜き取ります。
イグナイター固定用のステーのボルトを抜いて外します。





バッテリーケースカバーを取り外し、バッテリーを取り出します。こちらを参照)




エアクリボックスを固定しているボルトを抜きます。


   

エアフィルタダクトをキャブレターに固定しているスプリング
バンドを後にずらして、エアクリボックスをできるだけ後にさげます。





インマニを固定しているバンドのネジを緩めてキャブレターを外します。
クラッチケーブルが邪魔をしてキャブレターが出てこないので
ハンドルバーからクラッチレバーを外しました。



   




スロットルの2つのケーブル、チョークケーブルを固定しているボルトを
緩めてキャブレターから外し、ケーブルの先端のタイコを外します。
あとはキャブレターを引き出します。



   


   

取り外したキャブレター


キャブレターの分解掃除

   

フロートチャンパーのネジを外してフロート室を空けます。


   

竹串などでピンを押し出してフロートを外します。
取り外したフロート・フロートピン・ニードルバルブ





ニードルバルブはフロート内のカソリン流入量を調節しています。
先端部の黒い部分に段つき磨耗があったり、
ごみが挟まるとオーバーフローの原因になります。



   

メインジェット・ニードルジェットフォルダを取り出します。
メインジェットがニードルジェットフォルダから固くて外れなかったのでそのまま掃除しました。
メインジェットはアクセル開度2分の1から全開時までガソリンを計量します。



   

パイロットジェットを取り出します。
パイロットジェットはアイドリング時や極低速時に働きます。



   

後日、新しい物に取り替えました。
パイロットジェット #35  部品番号 920641035  620円×2



   




パイロットエアスクリューを取り出します。
パイロットエアスクリューはアイドリング時のエアの量を調節します。
パイロットエアスクリューを取り付けるときの戻し回転数は1回転プラス4分の3回転です。



   




パイロットエアスクリューの先っぽの細いところが曲がって
いるように見えたのでOリングとともに交換しました。
パイロットエアスクリュー   部品番号 160141054  830円×2
パイロットアジャスタリンク  部品番号 920551002  158円×2



   


   

トップチャンパーを取り外します。




取り外したバキュームバルブ・ジェットニードル・スプリング
ダイヤフラムに破れがないか確認します。





ジェットニードルはアクセル全閉時から2分の1程度までガソリンを計量します。
段つき磨耗や曲がりがないか確認します。



片側のメインジェットに緑色のゼリー状のつまりがありました。
取り外した部品をそれぞれの材質に合わせて
キャブクリーナー・パーツクリーナー・中性洗剤などで洗いました。



   


   

清掃し組みなおしたキャブレター


   

バタフライバルブのアジャスティングスクリュー
両方のキャブレターの同調を取るためのスクリューです。
同調が狂うとややこしいのでさわらないほうが無難です。





こちらはアイドリング回転数を調節するアジャスティングスクリュー
エリミネーター250の適正回転数は1,200rpmから1,400rpmです。



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